上記のようなコラムを書いたこともあって、最近、
「私には何か悪い霊が憑いていますか?」
などといった質問を受けることが多くなった。
好奇心ゆえに知りたい場合もあるのだろうが、どうも話を聞いているとそのような方は少数派のようで、その多くには少々深刻な事情があるようだ。
というのも、霊能者に何らかの相談をされる方が今の時代にも一定程度おられるようで、そのような方々の一部が巡り巡って私に無料体験を申し込まれる、という一つの流れが存在することをある時知った。
見聞した過去の経験上、ここで一つ明言しておくが、霊能者に何かの病や運勢、その他霊的な相談をした場合、
「良からぬ霊が取り憑いています」
と告げられる確率は99.9%以上である。
それなりの空間で水晶を覗かれたり、透視(のフリ)をされてそう告げられれば、つい信じてしまうのだろう。
(敢えてこう呼ぶが)霊能業者にしてみればいつもの常套句のつもりかもしれないが、言われた方にしてみれば大変なショックのようで、その一言は後々の人生まで付いてくる。
これこそが憑依ではないのか?と思うが、宇宙の法則を知っているのか知らぬのか、この世の一時の金銭と引き替えるにはそれはあまりに霊的な大罪であり、業者の連中は本当にいい度胸をしていると思う。
霊的な大罪は殺人罪よりも重い。
ちなみに話を聞くところによれば、
・十分に供養しなかった先祖の霊
・この世に恨みを抱きながら非業の死を遂げた者
・落ち武者
が、堂々のTOP3である。
「落ち武者が憑いていると言われたのですが...」
などと依頼者の方から聞いて私も、
「またか...」
と内心思うが、そうそう霊能業者に都合良く日本全国あちこちで落ち武者が憑くものでもないだろう。
私に言わせればヘビやキツネに憑かれる方がよほど厄介であるが、そういう話はついぞ一度も聞いたことがない。
で、取り憑いている落ち武者が落ちさえすれば症状が取れるという流れになり、治療(お祓い)を受けたはいいもののいつまで経っても一向に効果が出ないのであちこち検索し、巡り巡ってそのような方々の一部が私の治療院に来られるようだ。
例え悪霊といえども所詮は負の波動に過ぎないので、特に霊能者でもない私にも対処できているのだろう。
もしあなたが、過去、霊能者に何か良からぬことを言われていまだそれを引きずっているのであれば、今この瞬間に忘れてしまいなさいと声を大にして言いたい。
忘れるのが無理であれば、笑い話にして頂いても大いに結構。
今後も毎年一定程度はこの手の精神的及び金銭的な被害者が出続けることは避けられないのだろうが、その手の業者には相談するだけ時間とお金の無駄であると断言する。
そのような中のお一人にでも事前にこの記事が届くことを強く願う。