人と人が近づけばそこには必ず当人同士が意識しないうちに気の交差が起こる。

全く同じレベルの、同じ状態の気であれば交差は起こらないが、気というのは千人いれば千人の状態があるので、何かが起こらずにはいられない。

高気圧と低気圧が近づけば風が吹くのと全く同じ理屈である。

通常、気は高い者の方から低い者の方へと流れる。

要するに、気を吸い取ったり、吸い取られたりしているのである。

よって、気の低い者の側には近づかないに限る、ということになる。

反対に、朝のラッシュ電車において若い学生で溢れている車両に乗ることは大いに気の補充になる...

と言いたいところだが、それは違う。

一方的に気を吸い取って得をした、というのは必ずしも好ましいことではない。

この世は気に限らず何事においても正当な対価の支払いなしに自分だけ一方的に恩恵を受けるのは好ましくない。

よって、気というものは抜かれるのも抜くのも本来避けるべきである。

 

得てして優秀な治療家ほど早死にするものだが、その一因として日々患者さんから気を抜かれているということも少なからずある。

私の場合、治療院では100%抜かれる立場にあるので、それに対する自己治療を行っている。

何より治療家自身が病的であっては全くお話にならないので、私は立場上いつまでも健康でい続けなければならないが、おかげさまで長い間不調は全くない。

せいぜいたまに風邪を引く程度。

歳の割に食欲も旺盛だ。

昨日は梅田に出たついでに「大阪トンテキ」のトンテキ定食でご飯大盛り二杯食べた。

三田製麺所ではつけ麺特盛りとネギ飯が私のいつもの基本セットだ。

ただただ感謝あるのみ。

例えば老人福祉施設の職員などは日々気を抜かれる立場にあるが、このような多数の老人を相手にする職業は少なくとも気の世界ではあまり好ましくない職場環境だと言える。

なにがしかの防御手段が必要だ。

とりあえずは緑色のパーワーストーンを胸ポケットに入れておくなどおすすめである。