先日、おそらくは私の治療結果に感銘を受けたのであろう女性の依頼者から、

「将来、私の息子もあなたのような気功師にしたいのですけど、どうしたらいいですか?」

との相談を受けた。

その表情からして至って大まじめなようである。

そこで私が答えたのが、

「それなら先ずは医師かお笑い芸人が良いのではないですか。」

別に咄嗟の質問に対して適当に答えたわけではなく、私も大まじめである。

ただ、割り当て時間の最後の最後、別れ際での質問であったので真意の説明ができず、彼女は明らかに腑に落ちない表情で治療室から出て行かれた。

よって、尻切れた答えの真意を伝えるべく個別にメールを送ってもいいのだが、その内容は誰に対しても全く同じ私の一貫した主張になるので、当サイトを利用してここで紹介しておこうと思う。

アドバイスは以下の通り。

・本人の意志や希望こそ最も大事。

・将来進みたい道がはっきりせず、かつ、勉強が得意である場合、とりあえずは医学部への進学がおすすめ。

医師免許を得たからといって必ずしも医師を職業にする必要はない。

・勉強も並、スポーツも並で、特に明確な希望がない場合、とりあえずお笑い芸人を目指すのがおすすめ。

今の時代、何か特定の職業を目指すのであれば、一旦お笑い芸人を経由することにより、その他大勢よりも圧倒的に有利な立場に立つことができる。

例えば映画監督。

通常考えられるルートで映画監督になろうと思えば、それはそれは大変な下済み時代を経る必要がある。

それでもなお、なれるかどうかは不確定だ。

というか、ほとんどの人はなれないだろう。

長年頑張り抜いてもせいぜい助監督止まり。

ところが一旦お笑い芸人というキャリアを経由すれば、案外すんなりと映画監督への道が開かれる。

役者、小説家、作曲家、ピアニスト、作詞家、画家、絵本作家、建築家、起業家、料理人、営業職、ユーチューバー、政治家...等々、

それがいかなる職業であれ、その他大勢の一般人よりも確実に門戸が広くなり、確実に有利な位置に立てる。

そのためには何も一流のお笑い芸人になる必要もない。

二流のチョイ売れ芸人程度で十分だ。

実名で大変申し訳ないが、ヒロシという芸人がいる。

お笑い芸人としては二流であるが、今や日本のソロキャンパーの第一人者としてユーチューブで成功し、関連著書やアイテムまで販売されている。

もし彼が芸人でなかったら確実に今のようにはなれなかっただろうし、私もアウトドア好きとはいえ彼の動画を見たかどうかはわからない。

そういうわけで、一旦お笑い芸人を通過して気功治療家になれば、その他大勢の治療家よりも圧倒的に有利なポジションに立つことができる。

これは今の日本という国の黄金の成功法則であり、それに気付いた若者は決して少なくないはず。

そのようにして気功治療家になったならば、治療費は全て無料にすることだ。

さすれば彼は偉大な治療家になる。

私はそう言いたかった。

これで真意が伝わっただろうか?