実に久しぶりに錦市場に行った。

一言で言えば、

「完全に終わっとるな、錦...」

市場とは言うものの、もう昔のように近隣の住人が普段使いするような場所ではなくなっていた。

以前からそういう傾向はあったが、久しぶりに隅から隅まで歩いてみて、より一層酷くなった感がある。

かろうじて昔からの店も残ってはいるが、今や錦市場全体が外国人客狙いの巨大飲食空間と化し、あの人混みでは行く気も失せるだろう。

俺が行ったのは平日だったが、それでも外国人の凄い人だかりで、どの飲食店も大繁盛といったところ。

何気なしに店頭のサンプルを見てみれば和牛サーロインの串かつが一本300円とあって、

「案外、良心的な価格やな」

と思いきや、よくよく見ると3,000円だった。

外国人にとってはさほど高額とは感じないのか、それでも売れているようだ。

築地ではインバウンド狙いの一杯一万円するような海鮮丼のことをインバウン丼などと揶揄しているが、錦のそれも総じて高くインバウンド価格だ。

通りを歩いている日本人もせいぜい2,3割といったところ。

嵐山などは更に悲惨だろうと察する。

こんなところにも外国人?と驚くことも少なくなく、オーバーツーリズムによって古き良き京都は完全に失われた感がある。

その筆頭が錦市場なわけだろう。

もう当分は行かぬな。