昨夏、玄関にセットしてあるゴキブリホイホイにヘビが貼り付いているのに気が付いた。

体調約15センチほどの子ヘビである。

つぶらな瞳で舌をチロチロさせる姿はまだ元気な様子。

このまま放置して見殺しにするのも気の毒に思い救出してやることにした。

もし俺の干支が蛇でなかったら、彼/彼女は気の毒な最期になったかもしれない。

ゴキブリホイホイに貼り付いたヘビの剥がし方をAIに尋ねてみれば、界面活性剤を使えとのこと。

要するに家庭であれば洗剤やシャンプーである。

皮膚を傷つけぬよう丁寧に剥がすには結構な手間を要した。

剥がし終えたヘビの身体がホイホイの粘着材でベトベトであったので、更に洗ってやろうとキッチンへ連れていった。

と、洗剤を塗ったところ鰻よろしく俺の指からスルスルと抜け出し、冷蔵庫の後ろの隙間に逃げてしまった。

しばらく経っても出てくる様子がない。

以来、彼/彼女の姿を見たことはなく、どこかの隙間であのまま死んだのか、あるいは無事屋外に脱出して今でも元気にやっているのかは不明である。